写真:(c) Global Banking & Finance Review
カナダの若い次世代富裕層の約3分の2(66%)が、社会に利益をもたらすフィランソロピー活動に高い関心をよせている。これは年配の富裕層(51%)と比較しても高い傾向にある。また、活動の内容にも違いが見られる。年配の富裕層が貧困削減と宗教の優先順位付けを重視しているのに対し、若い次世代富裕層は児童/青少年、人権、宇宙探査などの科学的取り組みに重点を置いている。
RBCウェルスマネジメント・サービスの責任者トニー・マイオリーノ氏は、「カナダの若い次世代富裕層は、個人としてフィランソロピー活動に最初から最後まで投資する傾向がある。特に、金銭的な寄付をするだけではなく、自身の投資による結果に関心を持ち、実際にどのようなプラスの効果が得られたのかを知りたがっている」と言う。
日本でも、自治体や企業などが欧米豪富裕層をターゲットとした戦略推進に関心をいだいているが、持続的に欧米豪富裕層へ商品やサービスを販売したり、地域に呼び込んだりするためには、若い次世代富裕層についてもウォッチしておくことが重要だ。
もちろん彼らが関心を寄せていることはフィランソロピー活動だけではないが、フィランソロピー活動としう視点はとりわけカナダの富裕層を対象に考えたときには外せないキーワードのひとつになりそうだ。
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