Bank of Americaは米国時間5月18日、AI搭載仮想アシスタント「Erica」を2500万人のモバイル顧客向けに正式に導入した。
名前の由来は、アメリカ(America)の後半の文字だ。エリカのキャラクターは、注意深く優秀な会計士。Ericaは2017年下旬、従業員向けに試験が開始され、2018年春から顧客に展開されてきた。
タスクとしては主に、顧客の資産管理を担当する。「残高はいくら?」と尋ねると、「現在の残高は521ドルで、今月はいつもより消費が1000ドルほど多いです。月末にマイナス残高になるかもしれません」と、グラフまで描きながら説明してくれる。「Bank of America」アプリから、音声コマンドやテキスト、ジェスチャでユーザーの銀行処理を支援できる。
現在利用可能なサービス
◇過去の取引の検索(小切手での支払い、ショッピングなど)
◇主要情報へのアクセス(銀行支店コード、最寄りのATMなど)
◇Bank of Americaフィナンシャルセンターでの対面相談の予約
◇請求の確認や支払いの予約
◇デビットカードのロックとロック解除
◇口座間の振り替えや、個人間(P2P)送金サービス「Zelle」を利用した知人への送金
Bank of Americaで消費者および資産管理技術を統括するAditya Bhasin氏は声明で、「銀行および金融サービスに関するEricaの知識は、顧客とのやり取りを重ねるごとに増えていく」と述べた。「いずれ、友人への支払いや、特定業者での取引明細の表示だけでなく、ユーザーの習慣を分析してアドバイスを提供することで、より優れた財政関連の判断ができるよう支援するための洞察を備えるようになるだろう」
モバイルバンキングを利用する顧客は現在、2500万人を超えているという。一方、Wells Fargoは2018年1月、デジタルサービスの利用増加を反映して、銀行支店への来店やATMでの取引は減少していると報告した。また、National Australia Bank(NAB)は、Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」用スキルをリリースしている。
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