プラダやベルサーチなどの高級ブランド品を取り扱うネット通販(EC)市場の競争が激化している。特に注目を集めているのがスマホなどで利用できる対話アプリを使ったサービスだ。たとえば、イタリアの高級品通販サイトを運営する「ユークス・ネッタポルテ(YNAP)」では、すでにパーソナルショッパーとの間で使われている「ワッツアップ」という対話アプリを使って商品を購入できるサービスをメイン顧客である富裕層向けに拡充する方針だ。
YNAPのCEOマルケッティ氏は売上の約40%に貢献するわずか2%の顧客「EIP(Extremely Important People)」向けの販売では、ワッツアップを使ったチャットを通じた売り上げが少なくないと話す。また、YNAPではPCに比べてスマホなどのモバイル機器からが注文数、平均購入金額ともにおよそ2倍となっている。
調査会社フォレスターは、2021年までに高級品のネット通販市場が現在の2倍以上の390億ドルに拡大すると予想している。今後もYNAPを始めとした高級品通販サイト運営会社は成長を続け、新規株式公開(IPO)する日も近いと見られている。
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