キャピタルゲイン税のインフレ調整導入を検討で米国富裕層の減税に

写真:©Adobe Stock
トランプ政権は、株式や債券などの売却によって得られるキャピタルゲインに対する課税対象額をインフレ率で調整する手法を認めることを、大統領令で実現できるか検討している。

大統領令とは、議会を通さずに大統領の権限だけで決定できる法案だ。この法案が実現されると、富裕層は総額1,000億ドルを減税できるようになると、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。現在のキャピタルゲインは、資産の購入時と売却時の価値の差額に対して20%が課税されるが、インフレの影響は考慮されていない。

ムニューシン米財務長官は、米政府はキャピタルゲイン税の算出に使われるコストの定義について、資産売却時に納税者が資産をインフレ率で調整することを認めるよう変更できるとの見方を示している。

政府がこうした変更の権限を有するかどうかについて、政府はまだ結論を下していないものの、仮に立法過程を通じて実現できなければ、財務省が独自に実行できる手法を調べて検討すると指摘している。

インフレの影響を加味した調整によって、経済的コストや経済成長への影響についての検討は、今後調査していく必要があるだろう。

参照:Reuters

ルート・アンド・パートナーズでは東南アジアや欧米豪の富裕層をはじめ、富裕層マーケティングリサーチや富裕層を顧客とすることを目指した企業に対する多方面の戦略コンサルティングオプションを保有しています。詳しくはルートアンドパートナーズへお問合せください。

関連記事

  1. シドニーの富裕層の子供の教育事情

  2. Sydney Experience Gift / シドニー体験ギフト

  3. 富裕層の投資家等も期待するトルコのMICE施設

  4. ミクロネシアのMICE施設は、富裕層だけでなく国の経済発展に深く関わる

  5. French Polynesia Experience Gift / フレンチポリネシア体験ギフト

  6. 富裕層が多いパースでは、質の高い教育が行われています。