富裕層もターゲットの最先端の欧米サブスクリプションサービス

欧米で急激に普及しているサブスクリプションサービス。

サブスクリプションとは、もともと「定期購読」という意味で、消費者が製品やサービスごとにお金を支払うのではなく、それを一定期間利用できる「権利」に対してお金を支払うビジネスモデルの事を言う。日本でも洋服の定額レンタルサービスなどが認知を広げているが、海外を見てみると、バラエティに富んだサブスクリプションサービスが存在している。自分のためだけでなく、バースデープレゼントやクリスマスギフトとしての需要がある一方、グルメな富裕層を狙ったサブスクリプションも存在しているのだ。

ウィスキー(Craft Whisky Club)

EU圏内の15ヵ国で注文が可能で、フルサイズボトルが2カ月に1度届く。
ウィスキーの聖地スコットランド産はもちろんのこと、世界中から1万5000種類もの選りすぐりのウィスキーをストックしています。気軽に違う種類を試して、お気に入りの一本を見つけたいウィスキー通に好評。また同社では、ウィスキーイベントも企画運営しており、ウィスキー好きが集まって交流できる場を設けるなど、サブスクリプションをきっかけとしたマーケティングも展開中している。価格は1か月€39.45。フルサイズボトルが2カ月に1度、2本届く1か月69.45のプランもある。
Craft Whisky Club

チーズ(Pong Cheese)

日本でもナチュラルチーズのサブスクリプションは存在するが、やはり酪農王国のEU圏内だけあってイギリスや世界各国の最高のチーズを体験できる。約50gから200gの4種類のチーズが届くため、週末に家族や友人と楽しむことができるセットだ。1か月£22と安いのも嬉しい。さらに+£7で、ブルー・ドーヴェルニュやシルキーなカマンベールなどが届くプレミアムプランも存在する。
驚くことに、世界中で、もちろん日本でもこのサービスが受けられるのだが、日本への送料は+£59.95だ。
Pong Cheese

古書と珈琲・古書と紅茶(The Coffee & Vintage Book Club)

SDGsが重視されている昨今、古書の人気が高まっている欧州でのサブスクリプション。毎月誰もが知っているような名作の古本と、こだわりのコーヒー豆一袋が届くサービスだ。コーヒーが苦手な紅茶派の人には、紅茶が届けられる。古書には重厚感のある装丁が凝ったものも多く、飾るだけでおしゃれ感が出る。1か月£10~と割高ではあるが、大人の贅沢な時間を買うという点では、安いのかもしれない。
The Coffee & Vintage Book Club

ネクタイ(The Tie Bar)

ネクタイの幅、長さ、柄、素材を自分の好みに合わせて選ぶことができるネクタイのサブスクリプションサービスだ。
6か月の間に6本のネクタイが届くタイプと、1年に12本ネクタイが届くものがある。それぞれ、初月に3本、3か月後に3本というパターンと、3か月ごとに3本配送するものがある。ネクタイの1本あたりの価格は99~199ドル程度なのでプレゼントにも最適だ。The Tie Barでは、冠婚葬祭用のネクタイや、シャツや靴下、パンツ、ポケットスカーフなども販売しており、1本からも購入可能なのが嬉しい。トータルコーデイネートで、おしゃれなスーツライフが堪能できること間違いなしだろう。
The Tie Bar

家具(IKEA)

まだ試験運用の段階だが、IKEAが家具リースの「サブスクリプション」に参入している。
SDGsが重視されている昨今、IKEAの家具は使い捨てというイメージを持っている人も少なくないが、リースのサブスクリプションで永続的な利用を見込んでいる。既にレントAセンター(Rent-A-Center)や新規のスタートアップが参入している市場ではあるが、IKEAが本格参入するとなると大きな市場となっていくだろう。日本ではまだ展開していないが、家具もサブスクリプションサービスとなっているのだ。
IKEA

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