写真:©PAKUTASO
ウォール街に近いフォーシーズンズホテルでは毎年「young successors program(YSP)」という若い後継者のためのプログラムが開催されている。
主催はスイスの金融大手UBSだが、このような若き後継者を対象としたプログラムはCitiBankなどの金融機関でも開催されている。3日間のワークショップ形式で、講義と自己実現訓練で構成されるこのイベントの目的は、次世代の超富裕層の心にUBSのブランドを刻み込むことにある。つまり、将来有望な顧客を若いうちに囲い込もうというわけだ。このようなワークショップが親子の世代間の対話を生み出し、プライベートバンカーへの依頼も増えるため実りが大きいのだそうだ。
こういった次世代プログラムの参加者の平均年齢は20代後半と若いが、彼らは親から受け継いだ資産等を相続していくため、将来的に重要な顧客になる。有名企業や世界的アーティストの子供たちという生まれながらにお金持ちという彼らを囲い込むためにウェルスマネジャーの競争は熾烈だ。こうしたイベントによって、プライベートバンカー達が幅広いサービスだけでなく運用や投資アドバイスのサービスを売り込む事ができる。、
このような富裕層塾は金融的知識に留まらず、起業や社会的責任投資、寄付を通した創造的な慈善活動などの情報も提供している。特にミレニアル世代は慈善活動にも熱心である為、同じ志を持った・価値観の似ている友人をたくさん見つけることができることも大きな意味を見出している。
参照:産経Biz
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